MediaArt@Front! 2007.11.3 (Sat) - 11.4 (Sun) 10:30 - 16:30 町田市立国際版画美術館 ハイビジョン・ホール

演算する絵画 小町谷 圭

絵画の制作過程において、フィードバックを有した道具としてコンピュータが果たす役割について考えることをテーマとした作品。人とロボットとの絵画の共同制作の過程を通して、相互に生成されるイメージを読み取ることで発見される意味と、コンピュータが介在したときに起る道具の作用について問うている。
従来、描くという行為には、描きながら、描いたものに影響を受けることがある。対象以外にも過去に描かれた色や形、それ自体が描き手の次の行為を決定付けるフィードバックパスとして存在していることに着目すると、その質疑と応答のプロセスが絵画に残されたもの全てであり、読み手はそこから意味を発見することができる。フィードバックを有したコンピュータが制作過程に関わる場合、コンピュータが自らが調べて取った描画行為から意味は発見できるのか、本作品では、描き手は自らが描いた過去の色や形、同様にコンピュータが自ら調べて取る行為を捉えること、つまり、2重になったある種プログラムとしてのイメージと対峙することになる。

Profile

小町谷 圭 / Kei KOMACHIYA, 1977年 東京生まれ

東京芸術大学大学院美術研究科先端芸術表現専攻修了。
東京芸術大学美術学部先端芸術表現科非常勤講師、同大学院映像研究科CREST研究員を兼務。 大学で油画を専攻し、その後電子メディアを使用した作品制作を経て、現在、電子メディアを基盤とした 絵画表現の可能性を探求している。
ガラスの透明度が見手の位置により変化する作品《InterFocus》、 ロボットと人間の共同制作をテーマとした絵画《演算する絵画》などがある。 コミュニティ・メディアをテーマにしたプロジェクト《FM Crossword》や、表現に関わる様々な人々の テクノロジーやメディアに対するアプローチをアーカイヴするプロジェクト《Lib-LIVE!》など、 アート・プロジェクトをベースとした活動や研究活動も行なう。  
http://komachiya.net

出品作家

Save YourSelf!!! 安藤 英由樹, 吉田 知史, 渡邊 淳司 Yoshiyuki ANDO, Kazufumi YOSHIDA, Junji WATANABE 演算する絵画: 小町谷 圭 Kei KOMACHIYA celescape: 小柳 淳嗣 Junji KOYANAGI jump from...: 谷口 暁彦 Akihiko TANIGUCHI Portrait for Room: 辻 哲郎 Tetsuro TSUJI Wonderful World: ⶇ0 St* Takayuki NAKAMURA 対話変速機: 毛利 悠子 Yuko MOHRI IAMTVTUNERINTERFACE: 渡邉 朋也 Tomoya WATANABE

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