町田市立国際版画美術館が1995年に開始したインターネット・アートのプロジェクト、『アート・オン・ザ・ネット展』は、インターネットのアーティスティックな表現スペースとしての可能性を探る試みとして、今日までの9年間、毎年異なったテーマのもとで展覧会を開催してきました。その間、インターネット上で展示された作品だけでも35カ国/地域からの346点にのぼり、また、年間100カ国以上の国々からの訪問者の方々をサーバへお迎えしています。
その10周年を記念して2004年に準備が始められたものが、新しいプロジェクト『ネットアーツ・オルグ』です。それは、従来のインターネット・アートの展覧会に加え、美術館での多彩なイベントやアーティストの招聘、各種のフォーラムといった活動を通じ[2005年4月よりを予定]、より幅広い視野からアートと技術、そして社会との関わりを考察することを目指すものです。
2004年度、まずインターネット・アートの展覧会セクションが活動を開始します。今年は従来の公募制に加え、世界5人の審査員が持ち寄ったノミネート作品から選考が行われ、その結果、ポーランドの作家パヴェル・ヤーニッキ氏の作品が大賞に選ばれました。受賞作や優秀作、国内外5名の審査員の選評も、ここwww.netarts.org でご覧になれます。
このプロジェクト『ネットアーツ・オルグ』は、21世紀における新しい「アート」や「美術館」の在り方を考える試みでもあります。鑑賞するだけの展覧会から、誰もが参加することが可能で、多くの人たちとのコミュニケーションのうちに新しいアートが産み出されるスペースへ−−−『アート・オン・ザ・ネット』展と『netarts.org』の歴史は、そのような前進の歴史でもあります。