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    ■『アート・オン・ザ・ネット展』から『プロジェクト netarts.org 』へ

     町田市立国際版画美術館は1995年から、インターネットのアーティスティックな表現のためのスペースとしての可能性を探る試み、『アート・オン・ザ・ネット展』を開催してきました。その開始から今日まで間、このプロジェクトは毎年、様々なテーマのもとでインターネット・アートの展覧会を企画し、多くの国々のアーティストの参加を得て活動を続けてきました。それらの展覧会で浮き彫りとなったことは、ある時代における情報を伝達する技術、社会情勢、そしてそれまでのアートの概念という三つの要素が激しく交差した地点にこそ、その時代を代表するアートが誕生する−−−ということであったように思います。2004年の夏、町田市立国際版画美術館は『アート・オン・ザ・ネット展』の10周年を記念し、新しい企画、『プロジェクト netarts.org』を開始しました。

     今年のテーマは、「わたしと遊んで/ Play with me」です。

     家から出て、わたしと遊ばない?

     玄関のベルが鳴って、そんなふうに誘われる。近所の友達は学校を終え、幸い宿題も終わっていて。幼い頃へのノスタルジア。それは、インターネットがまだない時代。では、今はどうだろう? お友達になってよ! でも、どうやって遊ぶの? 「Wii(ウィー)」の時代、何が遊びなのだろう? 物質的なテクノロジーの容赦ない選別を経た後でも、遊びは単に、その形を変えただけなのだろうか? 戦争技術という、自分の360度を見渡すことができる視覚的な時代においては、創造力への精神的な欲求などあり得るのだろうか? 鳥たちはさえずり、遊んでいるかのようにチイチイ鳴くけれど、それは単に、縄張りを主張しているだけなのではないか?

     今年のテーマは、砂場で穴掘りをしたことを思い出させるような、ネットワークの一局面を明らかにするためのものです − 生きるという行為における純粋な悦びのための。遊びは、時には孤独なものですが、しかし、一つの社会的な活動としての他の人たちとのコラボレーションにおいては、どのようなゲームであっても、共に生きることの興味深い手段となることでしょう。わたしと遊んでくれる?

     


    選考委員会メンバー
    スーザン・ヘイゼン
    アニェゼ・トロッキ
    ジョン・ホプキンズ
    箕輪 裕

     

    grand prize honorable mentions
    selection committee