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オーストラリアのゲーム開発者、アーティスト、アクティビストのグループが立ち上げたオンライン・ゲーム。このゲームは、オーストラリアの非人間的で野蛮な収容センターを直接批判するものとして作られた。ここには亡命希望者が、申請が処理される間、大勢収監されている。多くの人が何年にもわたって収監され、多くがすでに死亡している。

ゲームの背景：もしCastle Wolfensteinからの脱出が難しいと思ったら、南オーストラリア州ウーメラの移民受入・処理センターを試してみてはどうだろう。

ゲーマーは、3Dアドベンチャー・ゲームの一人称キャラクターとして、現代の難民となって、生の体験をする。

メディアを効果的に閉めだすことで、ウーメラ、バクスター、 ポートヘッドランド、 マリバーノング、ヴィラウッドの、レーザーワイヤーに囲まれた移民収容センターで起きている全真相は、オーストラリア国民にとって殆どミステリーとなった。われわれはこれに挑み、オーストラリアの政治的・地政学的に秘密とされ疑惑を持たれている場所の生活を、世界が垣間見る機会を提供する―できればそれだけではなく、もっと深く、しかもインタラクティブに、中の状況を体験してほしい。

こうして「ウーメラからの脱出」は、無力化された傍観者の国に住む人々に、アクセスが不能となっている状況を体験してもらうきっかけとなる。そして、この直接触れることのできない現下の状況を、再考してもらい、関わってもらうポータルとなり、ツールともなるだろう。

ビデオゲームは急速に進化する、エキサイティングで破壊的な、また今日の世界で最も恐れられている文化的なメディアである。文化的には、落書きにも似て、社会変革をもたらす人々の関心と進歩的思想を喚起するのにふさわしい。われわれはゲーム開発者、デジタル・アーティスト、メディア専門家のチームとしてビデオゲーム・メディアに関わっている。単にコンセプチュアル・ニューメディア・アートの手段や利益追求のエンターテインメントにとどまらず、それ自身が自由で独立したアートの形態をそなえているものとして。『ウーメラからの脱出』は、より大きな目的の一部として作られた。すなわち、企業による主流産業の外にゲームアートの開発者およびゲーマーによるカウンター・カルチャーを打ち立て、それに力を注ぐことである。（オナー・ヘイジャー）

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